Council of Scientific & Industrial Research
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よくある質問

  1. シッダ医療法とは何ですか?
  2. シッダ医療法の原理は何ですか?
  3. シッダ医療法の分科はどうなっていますか?
  4. シッダ医療法の主な目的は何ですか?
  5. シッダ医療法による健康の定義は何ですか?
  6. シッダ医療法はどのようにして病気に対応し、診断を行いますか?
  7. 「ムックットラム」とは何のことですか?
  8. ムックットラムは体内にどのように機能しますか?
  9. 体内における「ヴァータ・クトゥラム」の役割は何ですか?
  10. 体内における「ピタ・クトゥラム」の役割は何ですか?
  11. 体内における「カバ・クトゥラム」の役割は何ですか?
  12. シッダ医療法によると、健康に影響を与える要因はどのようなものですか?
  13. シッダ治療の特徴は何ですか?
  14. ムックットラムをどのようにして中和しますか?
  15. 10のヴァータムのうち5つの重要な種類はどういうものですか?
  16. ピタムの5つの種類は?
  17. カバムの5つの種類は?
  18. 薬品の分類はどうなっていますか?

タミル語の語源を追求すると「シッダム」とは「意」という意味です。 「シッダ」とは完璧な功績という意味です。そして、精神的に完璧さのレベルまで上達した人はシッダルといわれました。シッダ医学によると、ほとんどの病気は精神と関係があります。病気の根本的な原因は精神の状態に起きる変動あるいは動揺です。したがって、身体を治療するために「意」を治療しなければなりません。それがゆえに、シッダルがヨーガやプラナヤームをやって、平静で穏やかな人生を送ることを主張しました。このことによって、シッダ医療法は単に身体的な病気でなくて心理的・精神的な病気をも治療の対象とすることが明らかになります。

宇宙は大宇宙とされ、人間は小宇宙とされています。宇宙に存在する全ての要素は人間の体(小宇宙)にも潜んでいます。原初の5つの大要素であるパンチャブータムは世の中に存在している全ての物質の成分です。人間は宇宙と始終交流しています。この交流のリズムに妨害が生じれば、それが病気という形で体内に現れます。

人間の体は5つの大要素からなっており、その体質と機能は食物によって保持されます。食物も大要素を含有し、シッダ医療法の原理の1つは植物を “「ウナヴェ マルントゥ、マルタエ ウナヴ」”  と言う風に定義づけます。つまり、「食物は薬品であり、薬品は食物である」とされています。引いて言えば、食習慣をきちんとコントロールすれば自分の体を病気から守ることができるし、同時に病気にかかったときもそれを規制すれば病気をなくすことができます。

シッダ医療法の分科は以下のとおりです。
1.ヴァダム
2.ヴァイディヤム
3.ヨガム
4.ジュナーナム

シッダルの基本的な目的は不老不死の身となることです。この状態を達成するためには健康的な人生を送ることが非常に重要です。シッダ医療法の主な目的は病気のない人生を送り、健康を維持することです。

シッダ医療法における健康の定義は「健康的な体に健康的な精神が宿る」という定義です。

シッダ医療法において診断は脈の鼓動の解釈によります。 ノイ ナーディ ノイ ムダル ナーディ アトゥ タニックム ヴァーイ ナーダイ ヴァーイヤッパ チェヤル という言い回しからもそれがわかります。脈の判断ができれば、たとえ患者が意識不明な状態でも、病気の性質が簡単に診断できます。脈には以下のとおり特定な鼓動により3つの分類があります。 ヴァリ (ヴァータム)、アザル(ピタム)、イヤム (カバム) ? (ミキヌム クライイヌム ノイセイッユム ヌーロール ヴァーリ ムターイ エンニヤ ムーントゥルー(ティルックル)脈の鼓動の変動により、病気の区別が付きます。そこで エンヴァイガイテールヴーも必要です。8つの診断方法を使い簡単に病気の診断にたどりつくことができます

ムックットラム にはヴァリ (ヴァータム)、アザル(ピタム)とイヤム (カバム)があります。これらはどれか2つのパンチャブータム  からなっています。 通常の人間にムックットラムのバランスが完璧にとれています。各クットラムはそれぞれ独特な性質を有しています。この3つのクットラムは食物の内容、患者が住んでいる場所、季節、気候、精神状態などの影響をも受けます。人間の体によって、単一のクットラムからできている人間もいれば2つのクットラムの組合せからできている人間もいて、それによって、医者はその個人の体格を評価できます。

以下の節からムックットラムの機能が簡単にわかります。

“ヴァータマイ パダイトゥ、

ピタムヴァンニヤーイ カートゥ、

シレトゥマ シータマーイ トゥダイトゥ” (テーラン)

これで分かるようにヴァータム は物が生まれるときに役立ちピタム は保存に役立ちカバム は破滅に役立ちます。

ヴァータムとは生まれることです。ヴァータムは考えが生まれ、行動の形で実施される時にも必要です。普段、その機能は思考や行動といった脳活動に関係することが多いです。ヴァータムは10の種類に分類されています。

ピタムは体の保存に役立ちます。体内の通常物質交替を促進します。消化をコントロールし、ヘモグロビンの水準[アヤチェンタヴァラム]、手足の動作、視力を強めるために目の機能に影響を及ぼし、肌色や頭の鋭さ等にも影響します。

カバム の機能は破壊的な性質を持っています。 シレトゥマ シートゥマイ トゥダイットゥという表現からその性質を理解することができます。シッダの原理によると、人が年をとって死が訪れる原因もカバム です。カバム は5つの分類があります。

シッダ治療は単に病気の治療のみならず予防をも考慮します。シッダの概念に“ヴァルムン カーッポム”  というのがあって、予防は治療にまさるという意味の表現です。主要な目的は不老不死の身を得ることがゆえにこの考え方が主流です。その狙いを達成するためにカーヤカルパムという若返りの薬も用いられます。

シッダ治療は単に病気の治療のみならず予防をも考慮します。シッダの概念に“ヴァルムン カーッポム”  というのがあって、予防は治療にまさるという意味の表現です。主要な目的は不老不死の身を得ることがゆえにこの考え方が主流です。その狙いを達成するためにカーヤカルパムという若返りの薬も用いられます。

ムックットラム が通常の範囲内でない状態は病気の症状です。ムックットラムを通常の範囲内に抑えるためには次の対策をとるべきです。

“ヴィレサナタール ヴァータン タールム、

ヴァマナタール ピタム タールム、

ナシヤ アンジャナタール カバム タールム ターネ”

その意味は、ヴァータムは下剤によって中和され、ピタムは嘔吐、そしてカバムは鼻を通して液体の薬をかがせるか、目薬の投与によって中和されます。

これは体内のそれぞれの神経叢です。それらは以下のとおりです。

アバナン: これは骨盤神経叢に相当します。
機能 主な機能は排出機能を制御することです

サマナン: これは臍のあたりにある太陽神神経叢を意味します。
機能 主要な機能は消化器官コントロールです。

プラナン: これは心臓部にある心臓神経叢をさします。
機能 これは栄養要素の循環、呼吸及び栄養要素の有機燃焼に役立ちます。

ウダナン: これは咽喉部にある咽頭神経叢を示します。
機能 発言、飲み込む動作、呼吸、食物の伝導等に役立ちます。

ヴィヤナン: これは鼻と頭骨の元にあり、体全体に広がる鼻繊毛神経叢を示します。
機能 体の動作とダートゥの栄養摂取の役割を果たします。


それは以下のとおりです。

アナラ・ピタム: 胃の固有の熱を示します。
機能 食欲を促し、消化に役立ちます。

プラサガ・ピタム: 皮膚の色素を示します。
機能 肌色を決めます。

ランジャハ・ピタム: ヘモグロビンを示します。
機能 血液の色を決めます。

アーロサハ・ピタム: 水様液を示します。
機能 視力を保持するために必要です。

サーターガ・ピタム: 生命のエネルギーを示します。
機能 体全体の活性化をもたらします。

カバムの5つの種類は以下のとおりです。

キラタガム: 唾液を示します。
機能 三つの唾液腺によって分泌され、咀嚼に役立ちます。

タルパガム: 脳脊髄液を示します。
機能 大脳の保護を役割とします。

ポタガム: リンパ液を示します。
機能 免疫、余分の体液の吸収と血行への還元などの役割を果たします。

サンティガム: 滑液を示します。
機能 これは関節の潤滑と自由な運動を促進します。

シッダ医学において薬品は64種類にわかれています。それはさらに二つに細分され、32 種類の内用薬品と32 種類の外用薬品と、治療方法によって分類されます。

シッダ医療法における32種類の投与薬品

•  スラサ,

•  サール

•  クディニール

•  カルカム

•  ウトゥカジ

•  アダイ

•  チューラナム

•  ピットゥ


•  ヴァダガム

•  ヴェンネイ

•  マナッパーグ

•  ネイ

•  ラサーヤナム

• イラガム/レギヤム

•  エンナイ

•  マティライ


•  カドゥグ

•  パックヴァム

•  テヌーラル

•  ティーニール

•  メズグ

•  クザンブ

•  パダンガム

•  チェンドゥラム


•  パルパム

•  カットゥ

•  ウルック

•  カラング

•  チュンナム

•  カルパム

•  サトゥ

•  グルクリガイ.